2013年2月アーカイブ

海外派遣選考レース@さかえ倶楽部。

とても気になった事。
表彰式に出た時、自分の関係者以外の表彰者に対しても
拍手を送っていますか?

今日の表彰式は、ちょっと残念な表彰式でした。
どのカテゴリのどの選手に対しても一様に拍手を送っているのは限られた人たち。

あとの参加者は、自分の関係者の時だけで、後は雑談したり後ろを向いたり、
全く関係ない様子。
そんなコーチや保護者と選手。 
おそらくチーム全体で他の選手の栄光は興味ない。

他の選手の栄光を讃えられないなら、
表彰式なんて賞状だけ配ってチーム毎勝手にやればいいんじゃないでしょうかね。

相手がいるから大会が開催され競い合える。
リスペクトしましょうよ。

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さて、気を取り直して今日のレースについて。

さかえ倶楽部は、昨年のSLのレースが大雪の中での開催となり、
滑走中にいつの間にかスキーが外れ、DFした思い出があるので、
最初から「出ない!」 と言っていた。
しかし、「まはるー、出ろ!」のコーチの言葉と、
県連の方の出場者が少いという情報から出場する事に決めた。

昨年のJOCの際、コーチ間で「一発で決められる大会作ろう!」が
この大会の開催に繋がったのだと思いますが、
平日開催と、シリーズポイントに関係ないという事で参加者は少なかった。
来年への課題となる部分だと思う。

今日のさかえ倶楽部は、天気もまずまず。
CA3A0223.jpg
参加者が少ないと言う事で、U16もU14も2本づつという贅沢なスケジュールが組めた。

しかし、バーンは限られているので、U16のセットに習ってU14のゲートが立つという制約。
振り幅はそこそこでも、インターバルは長く、切り替えてから待ってしまいそうな滑り。
スキーが走っている間にゲートが来ないから、なんだかもっさりした滑り。
しかも、中学生相手なので、みんな凄い板を履いている。
1位の選手は177cm+ピストンプレート。
マハルの156cmの板がおもちゃに見えました^^;

それでも、なんとか3位に入れたので十分な結果として記憶します。
DSCN7176.jpg
本人は、「海外に行けなくて良かった!」なんて言ってて、なんだかなーでした。


強さを手に入れるより、弱さを超えたい! (いきものがかり)

昨年の大会で2位となり、最高学年で向かえたNHK杯。
このシーズンが始まる時から、既にこの大会が及ぼす重圧に耐えてきたのだろう。
スタート前は、何度も吐き気が込み上げたそうだ。


長男の大会をサポートしてから通い始めたNHK杯。
今年は、コンディション的には最悪だった。
まず、最大級の寒波。
止み間を見せない前日夜からからの大雪。
強烈な突風が地吹雪を起こしホワイトアウト。
湿った雪を押し固めた野沢独時の雪面状況。
夏道を越える毎に雪面状況は悪化する。
こんなバーンコンディションにも関わらず、
折角のシリーズポイント上位でのドロー結果は最下位-1。
なんとか、この重圧を撥ね退ける一筋の光が欲しい。

自分の弱さを超える。
結局、自分でヤルシカナイ。


いつも以上の速さで、インスペクションを終える。
昨年も滑っているコースだが、今年は夏道の変化がきちんとあり、
コース的にはそこだけが注意点か。
自分のスタートまで前走以外の滑りは見ないで集中する。

2013長野県小学生アルペン選手権大会 マハル15番スタート。

2旗門目まで漕ぎ、そこからいつものマハルサーカス開始。
ターン前半を長くするために、思いっきり谷に身体を落として行く。
4旗門目、左足外足トップが噛まない。更に内傾角が深まり、右手が雪面に付く
と同時に、雪面コンタクトが回復し、
何事も無かったかのように次のゲートにすっ飛んでいく。
ひゅー。
1本目の夏道あたりで雪煙の中に消えていった。

あれだけ、攻めて滑ったら、失敗しても悔いは無いだろう。
昨年にも増して衝撃的な滑り。

カンダハー西コースの特徴でもある最後の壁は、最後の長い右足外足への繋ぎ方で、
その全ては決まってしまう。
ここを守って入るのか、急斜面の強気のラインを読みきって突っ込むのか。
下からみていた長男は、マハルのこの入り方で勝った事を確信したという。
誰より、速い急斜面への侵入速度だったらしい。

結果、優勝。
小学生アルペンレーサーの誰もが目指すNHK杯。
自分の弱さを超える事が、マハルがスタート前唯一つ残していた宿題。
プレッシャーと一言で言えるような簡単な物では無いこと。

「えーい、思いっきり動いてやれ」 
そんな単純な、でも明確な事でこれを処理して勝ち取ったタイトル。

過去の偉大な選手たちと同じカップにペナントを掛けられる事に感謝し、
次の頂を目指して、

ゴー。


スキーの走りを伴ったままでの逆手。
ひとつのテクニックをマスターするのにここまで時間を掛けるのは
初めてかもしれない。
それ程、難易度が高いのだろう。
ゴールデンエイジでの習得が必要な部分だとは思う。

DSCN7174.jpg

先週の鹿島槍での練習で手ごたえを掴んだらしく、週末はNHK杯だっていうのに、
「スラやりたい」 ばっかり。

昨日のエコーナイターは、湿った雪と雨で表面のみ硬化し、
5cm下はフワフワの最中状態。

戸隠以来の確認となるSLの滑りは、
リフトの上や、ゲレンデ下から見ていると、逆手なのか順手なのか解らない。
順手のスピードで逆手対応している。
やったー逆手マスターかな、と思ったらミス連発。

逆手で行った場合に若干内足に掛かるらしく、
その分切り替えが遅れてラインが落ちて破綻。

鹿島の雪と違ってエコーの走る雪では、まだアジリティーが足りない。
でも、順手と逆手を組み合わせての対応はそこそこになってきたので、
野沢のSLでは叩くのかなと思いきや、
川村さんに 「叩ける所だけ叩け」 と言われたようだ。
滑走した状況に併せて、逆手が有利な場所だけ都度都度判断して対応。
と言う事になったようだ。

あくまで、スキーの走り優先で、
あとは選手の滑走中の判断に任せるというコーチング。

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サッカーでも、状況判断はベンチコントロールではなく、
選手個々がピッチ上でリアルに行うのが当たり前だけど、
スキーでもそうあるべきと思っている。

インスペクションは5年生の時から、どんな大きな大会でも自分一人で対応し、
コース状況の無線も電話も入らない。
最後は自分で滑るのだし、人の感覚と自分の滑走時の感覚は違う。
自分のインペの感覚を高め、自分を信じる事でメンタルを強くする事に繋がるはず。


育成年代は、コーチが対応する範囲を敢えて制限する事も重要だ。
サッカーでも、自分で考え判断する事を重視する。
コーチが自ら本当に必要となる部分を判断しコーチングする事の重要性。


マハルは逆手対応の判断がもう一つ入るだけなのだ。



・・・ NHKはGSだってばさ。 

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「明るく楽しく元気良く
笑顔を絶やさず、
気持ちを切らさず、
感謝の気持ちを忘れずに」

長女の高校時代のキャプテンマークに書いてあった言葉。
サッカーと言うチームプレー競技に限らず、
どんな競技でも、スポーツマンとして、アスリートとして、
育成年代の選手の原点はこうあって欲しい。


シーズン中盤、これから大きな大会を控え、
毎晩練習出来る事が当たり前では無く、
送り迎えしてくれる両親。
ゲートをセットしてくれるコーチ。
ゲレンデを整備してくれるスキー場関係者の皆さん。
全ての協力に感謝しつつ、

明るく楽しく元気良く 練習に励んで欲しい。
そしてレースを楽しんで欲しい。



保護者としても、
勝っても負けても大きな拍手。
自分の大会では無く、子供たちの大会であることを忘れずに。
素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた全ての選手に感謝しよう。

コーチとしても、
今日の結果ではなく、明日子供がどんな滑りをするかを楽しみに指導すること。
選手の今に感謝しよう。


そんな、参加する全ての関係者がオープンマインドである大会が数多く開催され、
成績だけでなく良い思いでが沢山出来ることを望みます。



こんな、ブログを書きたくなった長女のFBの内容を掲載します。
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3日間、宮城県に行ってきました。

2011.03.11以後、一度も訪れていなかった東北地方。
「機会があったら行こう。」って。
ずーっと思ったまま、気付けば2年も経ってしまいました。

今回縁あって、つんさん率いるちょんまげ隊の一員として、
初めて被災地を訪れました。
現状を目の当たりにして、
「どうしてもっと早く来なかったのだろう」と、心から思いました。

ニュースや新聞、FBにあがっている記事などで
なんとなく、わかっていたつもりでした。
でも、知らないこと、気付いていないことだらけでした。
2年が経っても途切れることなく新しいお花をお供えに来る遺族がいること。
あんなにも多くの方が仮設住宅に住んでいること。
家族や大切な人を失った子供たちが、本当に本当にたくさんいること。
挙げ始めたらきりがありません。

何もわかっていませんでした。
そして今も、まだわかっていないと思います。
私は震災で家族や友人、家や学校を失うという経験をしていないから
全てを理解することは出来ないのかもしれません。

でも、今回被災地を訪れ、感じたことは、
私の中で一生消えることはないと思います。

何もできないかもしれないけど、
だからって何もしなかったら絶対に変わらない。
小さいことでも行動することで、少しは変わるかもしれないなら
これから私は、自分に出来ることを確実に行動していこうって思います。

ボールを通じて出逢った3日間の全てに感謝して。

明るく笑顔で前向きに~
がんばろー日本!


SANシリーズ第3戦戸隠SL。
戸隠は蕎麦も食べに行ったことが無くて、どうやって行くのかも解らなかったけど、
北部のスキー場の割には標高も高くて雪質も良く、
宿のおばさんに聞いたらその日の最低気温は我が家と同じくらいで雪面も硬そうで
期待できるSLの大会となった。

しかし、前々々日の練習で転倒、おしりを強打し、当日は歩けないばかりか
足先まで痺れてしまって感覚も麻痺していた。
これは、今シーズンは終わりかなと思った翌日、
脅威の回復力でびっこ引きながらも歩き出す。
早速予約した石井整骨院のゴッドハンドで幹部を整えてもらい、
あとは、アスリートミニとモーラステープで回復を待った。

TCM当番なので前日入りするも、コースオープンに入れるはずも無く、
1本滑って痛みを確認しただけで 戸隠そば を食べに、さっさと下ってしまったが、
蕎麦の味は、車山の如月の方が遥かに上だった。
なんだかサエナイ初戸隠だった。

さて、翌日出るかどうかの判断。
怪我の状況は、打撲だけと言うのははっきりしていたので、
痛みさえ引けば完走してポイントを少しでも積めればと思ってはいた。
しかし、今回はトップビブ。
DSCN7169.jpg

何時も以上に注目される存在となるのは間違いないし、
今回は2本合計というレギュレーションも無理が要求される。
一生ママにも、無理は絶対駄目 と釘を刺されていたようで、
本人も、当日まで出るかどうかは迷っていた。

当日。
アップしてみたところ痛みは感じない。 「大丈夫」 と。
1本目は6番スタート。
今回も1本も叩かない宣言をして出て行く。
周りを驚かせるスキーの走りで
 「なんだあの選手 順手であんな速いのかよ!」 の声

結果1本目ラップ。
ゲートに入るとフリーとは違う無理が身体に掛かるらしく、
ゲート毎 「痛てっ」 「痛てっ」 って言いながら滑ったらしい。
そして、「30番やだなー」 と、荒れを気にしていた。

2本目。
1本目ゴールした後、下でウェンちゃんに 「下だけでも叩け」 って言われたらしく
どうしようか真剣に悩んでいる。
さて、フリップ30スタート。

昨年の志賀ジャイアントの大会が被る。
あの時も2本目スリップクルーが残したゲート上の雪の塊に弾かれて落とされた。
今回は、コースレイアウトとリフトの乗り継ぎの関係でスリップクルーがまばら。
そんな状況でゲート上まで綺麗にしてくれる気の聞いたスタッフは少なく、
急斜面になればなるほど、上で踏むマハルのラインは、
1つ上のゲートの下をデラした時に転がりだしたジャガイモだらけ。

スタート直後の緩斜面から、トップが落ち着かなくて苦労している様子が見て取れる。
それでもスタート付近を再び唸らせる速さを見せる。
しかしゴールしたタイムを聞くとラップから20秒近く遅い。
まー完走したならOKでしょう。元々それ目的で来たしね。

そうだ、転んで痛みが出ていたら困るなと思って、狭い通路をゴールまで降りると、
チェルちゃんと談笑中。
「転んじゃったーはっは。・・・痛くない」

それより、
転んだところの旗門員の人に話しかけられた。
「上のあのゲートは通った?」
「はぁ? は、はい通りました」

まったく、冗談じゃない、こっちは急いでスイッチバックして再スタートしようと
思っているのに。 選手に聞くなー見てろーよー。
だったそうだ。

旗門員をリスペクトする事教えなきゃか?

サッカーの世界では最近当たり前のように使われる言葉。
リスペクト RESPECT

対戦相手を 敵 では無く 相手 と呼ぶところから教えられるコーチ講習会。
相手がいて、審判がいて、場所を提供して下さる関係者の皆さんがいて、
応援してくれる保護者の存在があって、初めて試合が成立する。
審判ジャージの左腕にもRESPECTと書かれている丸いワッペンを付けている。

全ての存在をリスペクトすること。

この考えは、選手だけではなく、当然コーチ、審判にも行き渡る。
試合中でも相手の素晴らしいプレーには、ベンチから「ナイスプレー」の掛け声が飛び、
審判も良いチャレンジには微笑みながらジャッジする。
試合終了後には選手コーチ審判全員が握手。

全てが揃わなければ、その試合は有り得なかったのだから。

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最近スキーの大会でも、気持ちの良いリスペクトの瞬間を
選手達の間で沢山目にするようになった。

競い合う相手に対し、きちんと挨拶をするのは勿論、
スタート前で、色んな地区の選手と仲良く会話し、
それら選手のスタート時にはエールを送る。
試合後も、相手のパフォーマンスに素直に賞賛の言葉を送ることが出来る。

まだまだ一部の選手達の間での事かも知れないが、
昨年ジュニオリに参加したトップの選手達など、
競うだけでなく励ましあえる、
チームを超えた素晴らしい関係が出来つつある。

さー我々コーチ・保護者はどうだろう。

他所のチームの選手・コーチに、きちんと挨拶できているだろうか。
良いパフォーマンスには惜しみない拍手が出来ているだろうか。
「あのコーチ、なんかやだね」 と言われて居ないかな。

私たちコーチが触れているのは、担当する自分の選手の未来だけでは無い。
その大会に参加している全ての育成年代の選手たちの未来だ。

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とことん、スキーの走り・切れを伴った逆手に拘るようです。

昨晩のエコーナイターSLは第8リフト1本分を30mmロング側とショート+27mmの2セット。
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スコップ側がショート+27mmのスタートだが、
こちら側をとにかく拘って滑る。
完走率は0% 恐らく一度も完走していない。

最初から振ってあるショートポールを飛ぶように滑走し、
そのまま27mmの斜めポールに飛び込む。
ロングポールへの対応で微妙に狂うバランスが、
ショートのような切れと走りでは完走する事ができない。


「次失敗したら、担いで登れ!」 のコーチの指示で やっぱり失敗。
悔しくて叫びながら登ってくる。

親父は密かに「ストレッチも兼ねられる徒歩はプラス」 と思っていた。
それ程、小学生にしては、走りすぎるスキー操作になっていると思う。

再び、挑戦してもNG。

自ら、フリーに切り替え。数本。

「きゅんきゅん走るからって、切り上げすぎるな」 の指示。
ショートポールで綺麗に撓んで気持ちよく弾んだ先が、
若干高めのラインとなっているようで、ゲートへのアタックに準備が間に合わないようだ。
素人目に考えれば、高いラインなら余裕が生まれると思うが、
切り上がりすぎる事で下半身の捻りが強くなり、ここから次のゲートへの
捕らえを行った際の負荷が強すぎて、吹っ飛ぶか、エッジングが長くなってしまうようだ。

そこから、滑りが安定して来る。
ショート+27mmでは何本か良い滑りになってきたようだった。

最後2本を30mmロングコース。
相変わらず、順手で行く部分は恐ろしいほどのスピード。
大学生の逆手のスピードにも引けを取らないだろう。

しかし、逆手に入るとNG。
そりゃーあのスピードで30mmポールに当たったら、
その衝撃は小学生の女の子のフィジカルで耐えられるほうが奇跡だと思うが・・・。
最初から叩いて行けばスピードは乗らないのだろうけど逆手にはなる。
かなり厳しい所で戦っているのだな。

そんじゃーとことん拘ればいい。

この先、どんな滑りになって行くのだろう。
親父としては、これだけ負荷の高い滑りをする身体のケアを
大切にしてあげようと思った。
今、では無く、将来、の為のコーチングになっているのかどうか。

夏冬通して、少年少女のコーチを行う立場として、
常に気おつけている事。

「コーチはその選手の未来に触れている」
「先のカテゴリへの預かり物」

その子の未来にプラスになるか。
自己満足的な今の勝ちに拘っていないか。
サッカーのコーチ資格を取得し、色々な場面で関わったコーチの皆さんから教えられたこと。

コーチングメソッドが確立されているJFAのこの考え方は、
スキーコーチ含め、育成年代の全てのスポーツのコーチでも同じであるべきと思う。

シーズンも中盤に入り、上位大会の進出の可能性も見え隠れし始めた今だからこそ、
コーチは原点に返らなければいけない。
上位進出だけに心血を注ぎ過ぎ、大切な事を忘れてしまう事の無い様に。

ウォーミングアップ、クールダウンをきちんと行っているか
ゲートトレーニングばっかりになっていないか
速い選手向けだけのメニューになっていないか

中でも偏った運動をすることの多いスキーに対する身体のケアは最も重要。
スキーの怪我で多い、靭帯損傷や腰痛などは、直接的にその部位に
負荷が掛かって発生するのではなく、周辺の部位の柔軟性の欠如によって
引き起こされている可能性が高い。
育成年代なら、スキーだってオスグットにも踵痛にもなる。
夏季の場合と同様に、四頭筋の柔軟性確保指示はコーチとして当然。
ブーツを履く前に行い。履いてからでも又割り等はゲートを滑る度に行う。
ゲートの順番待ちが有る場面等、特にこの指示を心がけたい。


育成年代はメンタル部分も重要。
チームの中で仲間はずれや、いじめが起きていないか。
周りに言われて、いやいや練習に来ていないか。

普段の練習が技術的な部分だけに偏ったコーチングになっていると、
この辺りは気がつかない。
大会になると緊張等でいつもの滑りができなくなってしまう。
「普段の練習通りに行けよ」っていくら言っても
普段の練習が心技が一体となっていなければ、
「いつも」 のイメージはその子には存在しない。

クダラナイ冗談一つでも、緊張を和らげ練習の楽しさを生み出せたら、
スキーがもっと好きになり、滑る本数も増えて結果的に上手くもなってくる。
学校の先生程には出来ないが、練習では必ず全員に声を掛け、
チームの状況を把握すると共に、出来るだけ褒める事。

技術だけではコーチは務まらない。

育成年代の課題をきちんと把握したコーチングメソッドが、
スキー界にも浸透して行く事を強く望みます。

DSCN7159.jpg


昨年の覇者という立場と、今期は追い上げられ、
常に注目される立場を実感してのSANシリーズ第2戦。

前日の雨から若干の冷え込みによる表面硬化は、
大量のジャガイモが転がる難しいバーン状況となる。

この大会は、男子が先に行われるので、
待たされる時間が更に大きなプレッシャーを与えていた。
「もー早く滑りたい」
"滑りたくない" ではないので、大丈夫だと思ってみていたが、
今までこんなに緊張した事無い という言葉も聞こえてきた。

WAXは、いつもの黒白だが、何を塗っても滑りそうな表面が硬化した
固めのバーンと沢山のスリップクルーの存在で、
結果的には昨年とは異なり、出走順位は関係なく上位が狙えるコンディションとなったようだ。

スタート前恒例の背中に一発気合を入れると、
ハウス内で、ぶつぶつ呟く。「自分を信じろ!自分を信じろ!」
スタート係の人が、大丈夫かこの選手を、顔を覗き込んだらしい。

マハル6番スタート。

昨年のジュニオリで行われた、スタート直後のSLパートをショートポールにする対応。
この年代のフィジカルが足りない選手に、リズムを作る効果と、無用な逆手を防止する
良い取り組み。

ここで、きちんと脛でポールを捕らえ、短いエッジングと早い方向付けを行って、
GSのパートに飛び込む。
ここから先はスタートからは見えない。

「ゴール前のストレートをどうしようかと思うけど、今日も多分叩かない!」
「あのストレートは一方の手で叩いて行けば」とアドバイスした。

結果、優勝。
帰ってから家内の撮ったビデオを見れたので、皆で鑑賞会。
本当に1本も叩かず、最後のストレートも順手ですり抜けている。
なにより、GSパートの捕らえの早さとエッジングの短さが雪煙をみても明らかだった。
逆手は金曜日のナイターCBでは根こそぎ行ってたが、
順手の走りを上回り、安定したレベルなるまでは、
大きな大会は使わないのかもしれない。
ある順位以上は逆手じゃないと無理だと思っていたが、
まだまだ、順手で上げていける要素は沢山ある。

無意味に逆手を指導するコーチもいるようだが、
上体が伸び内足に乗ってしまって、それでスキーの走りが無くなってしまったら、
何も良い事は無い。
やはり、ターン前半外足加重でターンを仕上げ、足元でゲートを倒して
手でそれを払うイメージ。それが、順手じゃ内側すぎたら逆手になるだけ。
"足元から根こそぎ" が先だ。
この黒の脛のレガースの外側が真っ白になるほど練習しよう。
DSCN7162.jpg

これで、ジュニオリは、ほぼリーチが掛かった。
次からSLが2つ続くが、滑りに自信を取り戻したあいつには、
怪我を防止するため、ストレッチやリフティング等の雪上以外の
時間をきっちり作るように言おうと思う。

DSCN2824.jpg


ナイターCBは、五竜遠見のナイターバーン。 ・・・たらったら。

DSCN7160.jpg

それでも、SANシリーズ選前に、CBの大会を経験して置ける事に感謝。
逆手での本番対応もそれなりに出来たようだが、
本人は本番は逆手最低限にするらいしい。
スキーの走りが優先で、パートパートで有効な場所のみの利用なのだと思う。

今回の一番の収穫は、緩斜面でのスキーの走りを導き出せていた事。
先日のSGの練習の効果が出てきたのかもしれない。

そして、今日は前日練習。しかし雨。
以前から栂池のこの大会は前日練習を行っていたらしいが、
今年は広く公開し、多くの選手が雨の中集まって来ていた。

我が家は、ナイターCBの感触が良かったので、
緩い雪面でイメージが崩れる事や、怪我のリスクを押さえるため
残念ながら参加出来なかったが、
多くの参加者が集まっての事前練習は本当に素晴らしい物だと思う。

多くの選手の滑りを、試合だけでなく練習で真近で観る事。
サッカーのトレセンのような集まりになっていけばと思う。
他の試合会場でも実施して貰いたいと思う。
スキー場の大きな協力も必要なのだが、なんとか実現して行って欲しい。

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