2012年2月アーカイブ

東海野球部の部室の上部に 「感謝」 と書いてある。
この季節、選手にとって目標となる大会は遠く、
冬の寒さと雪で満足にグラウンドが使えない状況で、
辛い練習だけが重くのしかかる。

・・・・・

スキーシーズンも終盤を迎え、シーズン当初のような「雪上での滑走」に対する
新鮮味が失われてきている。 ・・・いつもそこに雪があるから。
送迎してくれるのが当たり前。
ゲートセットして貰えるのが当たり前。

・・・・・

そんな時だからこそ尚更、「感謝」 の言葉を重く感じて欲しい。


雪(スキー場)への感謝
用具に対する感謝
コーチに対する感謝
支えてくれる保護者の皆さんに感謝

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土曜日は、エコーナイターレース第2戦LEVEL-CUP。
湿った雪が積もった大会バーンは昼間の大雪で大荒れ。
役員と選手みんなで、大会前に何度もコース整備を行い、
素晴らしい環境に生まれ変わった。

感謝。

先週の硬く締まったコースから一変。今回は柔らかく重い雪質。
WAXは黒+白+GW。(ISSEIの母ちゃん、赤は入れちゃだめ!)

それでも、突っ込みの鋭さで、一本目ISSEIにラップを奪われる。
2本目は、硬い下地が出始めて、なんとか優勝する事ができた。

感謝。

CIMG2155.jpg

旗門員として、排雪に汗を流したご褒美でLEVELの帽子等を頂きました。

感謝感謝。

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更に翌日は、長野県市役所職員冬季体育大会の旗門員。
ピラタスの単調な緩斜面で唯一差が付く最後のテクニカルバーン上部の
一番忙しい場所を担当。
(実際はその下であふれてゲートに突っ込む選手が多くてそっちの旗門員の方が超多忙)

参加者200人以上という、小学校の大会より遥かに大きな大会で、
なんだかなーでしたが、
市協会員として、ジュニアの指導に協力して頂いているので、
こちらも出来る限りは協力しないといけません。

感謝感謝感謝。

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あー長い週末だった。(来週もだな)
エコーアンデルマット最上部からの貸切SLトレーニング。

20120221.jpg

46ゲート47ターン。

最初の急斜面は、ワールドカップ並みに水を巻いて固めた状態。
30度に傾斜したスケートリンクを滑り降りるようだ。
少しでも上体が回れば、次のゲートは視界から消えて行く。

ストックをきちんと付くことと、フォールラインをキープして
ターン前半できちんと仕事をすれば、
SLのスキーは、まるで生き物のように、次のゲートに向けて飛んで行く・・・。

ここ暫くはSLやCBのレースは無いけれど、GSばかりの練習でなく、
様々なバリエーショントレーニングも含め、練習に幅を持たせたい。



前日のTCMがクラブ当番だったので、仕事と学校を休んで参加。
K2の大会後のバーンは、スノーセメントがシッカリ効いていて最高の環境。

この季節に硫安が効く雪質なのだ。

ただ土曜日は冷えて大雪の予想。
案の定、朝起きて見ると50cm以上の新雪。
さかえにしては乾いた雪で硫安は効かない。

そして、降雪は更に強さを増す。
大会の意味が段々失われて行く気がしてくる。

それでも選手サポートで、今回も秘密兵器登場!
イワタニ 炉ばた大将 炙家(あぶりや) 【カセットガス式 網焼き・串焼き専用器】 CB-RBT-A
場違いなコンロだけど、これが素晴らしい暖房効果を発揮!
火力が強いので、燃費が悪いけど、ここ一発の暖かさは抜群!
野沢でデビューしたテントと併せて、出走前の選手には最高の環境が出来た。

マハルは10番スタート。
自分の滑走コースはゲートしか見えない。
1ゲートずつ、コースを信じて身体を落としスキーを縦にして踏んでいく。
極端にソフトなコースは、順手で行くにはスキーの返りが遅くていつものスキーの走りが出ない。
今回は逆手有利。
そして何番にスタートしても影響は少ないようだった。
むしろ、一瞬でも天候が回復した瞬間にスタートする選手が有利。

マハルはゴール前の最後の斜面で、気が付いたら板が外れ、
踏もうとした外スキーが無くて片ハン。
そんな事も在るかと開放値は6にしたが、それでは足りなかったか。
でもこれ以上はリスクが高い。

まー本人は、攻めた結果だからショウガナイ。特に悔しくも無い。
のようだ。


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そして、夜はエコーのナイターレース第1戦。(マーカーフォルクルカップ)
こちらはマイナス15度以下。
バーンは締まって良く噛む雪質。

昼間のGSトレーニングのウェーブが幾つも横切るコースは、
非常にスリリングな状況。
何人もの選手が、飛ばされ遅れてコースアウトしている。
旗門員の私には祈るしか無い。

2本合計のタイムで小学校(男女)で優勝。
遠征用バックを頂きました。
cp0219.jpg


あー長い一日だった。


SN20120202.jpg

シーズンも終盤に差し掛かり、ランキングやポイントの気になるレースが続く。
上位選手の場合、スタート前のプレッシャーは高まるばかりだろう。
他の選手のタイムや調子も気になるかもしれない。

しかし、良く考えて見ればアルペンスキーの場合、必ず自分ひとりで滑走する訳で
他と幾ら比べても仕方が無い。
結局は自分との戦い。  まずは、そこに戻る事。

その上で、自分の支えとなるのは、
「あの練習環境に比べたら」 とか、「あの斜面を滑って練習してきているんだから」とか、
「あの寒さでも頑張って練習してきているんだから」 等
自分に対する 「準備は完璧だ!」 の思い込み。

トップの画像のエコーアンデルマット。
斜度の恐怖、スピードの恐怖、圧倒的な寒さ。
これ以上のメンタルトレーニングも他に無い。

(車山のFISレース用に、Volklチームが練習して行くんだからね)

昨晩のエコーの練習には、NHK杯1位の女の子も参加。
最初は、恐怖でビビッていたみたいだけど、
さすがに、段々慣れて来て、素晴らしい滑りを見せてくれたようだ。

「斜面が教えてくれる」 は、 「斜面が鍛えてくれる」 でもある。

早速、仲良くなって沢山お話もしたようで、「じゃーさかえでね」と
こちらも、メンタルにプラス。
NHK杯のテレビを見たお友達から、
「グローブが可愛い!」 と感想を貰った。

ミトングローブを使っている小学生の選手はあまり見かけない?けれど、
ロイヤルヒル+エコーの毎晩のナイター練習はマイナス10度以下。

5本指のグローブでは凍傷は避けられません。
ミトングローブは必須の用具です。

昨年後半に購入した今のグローブも未だ十分使えるんですが、
SLの練習で、逆手で行ったときに内手の親指付近に倒れてくるゲートに
叩かれる事が多く対策を考えていました。

無題.jpg

でか!

(PC変えてツールが用意出来ていないので・・・)


WCのSLの際に、内手を引き気味にする仕草が時々見られるけど、
その為なのか?
私自身、SLはオマケ程度で、加速する逆手が出来ていないので
何とも言えないのですが・・・。

まずは、親指上+手の甲+人差し指内側にパットが付いているって事は
その対応でしょう。

次回CBも順手で行くと思うけど、
練習ではここぞと決めてガンガン叩くので
その場合の保護になれば良いかな?


CIMG2020_1.jpg

スタート前の緊張感。
ここで気持ちが後ろに行ってしまえばいつものパフォーマンスを出すのは難しい。

如何にして克服するか。
オフシーズン中に試みた幾つかのトレーニング方法に加え、
実際にこれに近い緊張感を多く経験する事も有効。
ただ、緊張させるだけでなく、緊張を伴った状態できちんと身体を動かし、
身体の部位毎に正確な動きを要求させる。
視覚や脳に掛かる負担も大きい。

これにはサッカーのリフティングはとても有効だろう。

サッカー自体はチームスポーツで、試合そのものは、スキーとは緊張感は異なるが
リフティングの練習や大会は、自分だけの世界になる。

1回でも落としたらジ・エンド。 と言う始まる前の独特な緊張感。
回数が増してくると、身体の疲労に加え、脳の疲労が加わり、
正確なボールタッチがとても難しくなる。

スキーシーズン真っ只中で、庭は雪だらけだけど。
コントレでリフティング。

あと、何と言っても、スキーだけやることの偏りや怪我の危険性の回避。
これ、絶対重要!

でも、
まず、自分から始めないとマハルはやらないかな。
今は 「サッカー全然。何が面白いのあんなの」 状態だからね。
 
毎晩の雪上コーチで身体ガッチガチだから有効だな・・・私にはきっと。


4日土曜日は、ナスター・エコー・スーパーG。
エコーバレーの硬い1枚バーン。
通常のインターバルを遥かに超える長さでゲートをセット。
圧倒されるスピード感と、軸を通じて体幹にかかるG。
表彰式で、ジュニア期にこの大会を経験する意味を強く主張された高橋校長。
全く同意見。
ナスターポイントにならなくても、出場し続けたいと思う。
(ゲートセットの手伝いと、旗門員をしてくれた長男にも感謝だな。)

この土曜日のレース終了間際に伝えられた親父の死。
長い闘病生活で覚悟はしていたけれど、自らの動揺は隠せない。

翌日の栂池CBを欠場すべきか。
チームの仲間にお願いしようか。

迷いは実家での親近者のみなさんの、「行って来い!」の言葉で一掃された。

「優勝しかない!」

そんな、言葉が頭を過ぎった。

降ったばかりの大雪で、ドローも2回に分けられたようだ。
まずは、一桁の番号に絞り。その上で再ドロー。
結果3番スタート。
運も見方に付いた。

スタートはハウスで、背中に一発気合を入れる。
「おっしゃー! 気合入った!」
SANシリーズ第3戦栂池CB。マハル3番スタート。
例によって、順手で行く。
スキーの走りはダントツ。

東信の仲の良い親御さんから、
「スキー滑ってたね。」
「でもあの滑るスキーに遅れないで乗って行けるのがすごい」
と言われた。

しかし、実際は、忙しさから、WAXは長男に任せて、トップWAX(黒白)のみ。
スタートWAXも、直前の温度の上昇からGW25を格子状に生塗っただけ。
(スピードウォールにもGW25を塗ったのが効いたかもしれないが・・・)

スノーセメントが入らないこの季節で、栂池の大雪の後では、
前走が3人出ただけで、ゲート下は掘れて来る。

しかし、マハルは、そこでエッジを立てない(踏まない)。
ゲート上のターン前半をきちんと作る事が出来ている選手は
出走順位は大きな違いにならない。
勿論、全てのゲートを完璧にこなせる訳ではなので、ミスを伴った場合の
リカバリには、早い順位は優位に働く。

この事実の把握は、自分で滑った野沢のマスターズと、
同じチームの40番以降の選手の結果や、
上位に食い込んできた常勝選手のパフォーマンスを見ても明らかだ。

・・・・・

同じチームの選手には、ゲート上でのターンと、常に前に乗ることを徹底的に意識させた。
結果20番台へのジャンプアップ。
この出走順位からの逆手を禁止したことも言うまでも無い。

ゲート上で雪面を捕らえ、圧を掛けた上でゲートを叩きに行けるスキルとフィジカルを
K1の年代に求めるのは無理だろう。
CBという、強烈なリズム変化を伴う種目なら尚更だ。


後発から上位に食い込んだ選手は、ゲート下でスキーを横にしない。
逆手も最低限だった。

・・・・・

次回さかえクラブは常勝メンバーがシードに入る。
ここでガチの勝負はとても楽しみ。
しかし、この柔らかい雪での対処は、それはそれで重要なのかもしれないが、
一発、硬い急斜面で勝負させてやりたいものだ。
志賀かな・・・。

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次回レッドビブ。
「絶対、優勝してやる!」
そんな言葉を実現して来るマハルは、天国の親父に見守られていたのかもしれない。

合掌。



マイナス20度での練習。
寒いという感覚を通り越して熱く(痛く)なる。
だから、熱い氷点下! っていうコピーなのか・・・ 納得。

SN20120202.jpg

今日は、エコーの超急斜面GSトレーニング。
ただ立っているだけでは具合が悪くなるほどの寒さです。
ひっきりなしに、コース整備に入り身体を温めます。

ついに、アンデルマットの最上部(リフト降り場)からのGSスタート。
先日来の降雪でバーンはボコボコ。
かなり振ったセットが立ち、ターン前半でスキーを振って狙う必要がある。
ラインが落ちれば、コース外の雪に捕まるので、自然とラインが高くなる。

この環境では、コーチのアドバイスはオマケ程度なのかもしれない。

川村コーチ 「斜面が教えてくれる」

なるほどです。

Volklチームのさきちゃんも練習に加わりました。FIS車山のSL参加でしょう。
土曜日はSGの大会後SL練習に混ぜてもらえるかな。

  

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