4日土曜日は、ナスター・エコー・スーパーG。
エコーバレーの硬い1枚バーン。
通常のインターバルを遥かに超える長さでゲートをセット。
圧倒されるスピード感と、軸を通じて体幹にかかるG。
表彰式で、ジュニア期にこの大会を経験する意味を強く主張された高橋校長。
全く同意見。
ナスターポイントにならなくても、出場し続けたいと思う。
(ゲートセットの手伝いと、旗門員をしてくれた長男にも感謝だな。)
この土曜日のレース終了間際に伝えられた親父の死。
長い闘病生活で覚悟はしていたけれど、自らの動揺は隠せない。
翌日の栂池CBを欠場すべきか。
チームの仲間にお願いしようか。
迷いは実家での親近者のみなさんの、「行って来い!」の言葉で一掃された。
「優勝しかない!」
そんな、言葉が頭を過ぎった。
降ったばかりの大雪で、ドローも2回に分けられたようだ。
まずは、一桁の番号に絞り。その上で再ドロー。
結果3番スタート。
運も見方に付いた。
スタートはハウスで、背中に一発気合を入れる。
「おっしゃー! 気合入った!」
SANシリーズ第3戦栂池CB。マハル3番スタート。
例によって、順手で行く。
スキーの走りはダントツ。
東信の仲の良い親御さんから、
「スキー滑ってたね。」
「でもあの滑るスキーに遅れないで乗って行けるのがすごい」
と言われた。
しかし、実際は、忙しさから、WAXは長男に任せて、トップWAX(黒白)のみ。
スタートWAXも、直前の温度の上昇からGW25を格子状に生塗っただけ。
(スピードウォールにもGW25を塗ったのが効いたかもしれないが・・・)
スノーセメントが入らないこの季節で、栂池の大雪の後では、
前走が3人出ただけで、ゲート下は掘れて来る。
しかし、マハルは、そこでエッジを立てない(踏まない)。
ゲート上のターン前半をきちんと作る事が出来ている選手は
出走順位は大きな違いにならない。
勿論、全てのゲートを完璧にこなせる訳ではなので、ミスを伴った場合の
リカバリには、早い順位は優位に働く。
この事実の把握は、自分で滑った野沢のマスターズと、
同じチームの40番以降の選手の結果や、
上位に食い込んできた常勝選手のパフォーマンスを見ても明らかだ。
・・・・・
同じチームの選手には、ゲート上でのターンと、常に前に乗ることを徹底的に意識させた。
結果20番台へのジャンプアップ。
この出走順位からの逆手を禁止したことも言うまでも無い。
ゲート上で雪面を捕らえ、圧を掛けた上でゲートを叩きに行けるスキルとフィジカルを
K1の年代に求めるのは無理だろう。
CBという、強烈なリズム変化を伴う種目なら尚更だ。
後発から上位に食い込んだ選手は、ゲート下でスキーを横にしない。
逆手も最低限だった。
・・・・・
次回さかえクラブは常勝メンバーがシードに入る。
ここでガチの勝負はとても楽しみ。
しかし、この柔らかい雪での対処は、それはそれで重要なのかもしれないが、
一発、硬い急斜面で勝負させてやりたいものだ。
志賀かな・・・。
次回レッドビブ。
「絶対、優勝してやる!」
そんな言葉を実現して来るマハルは、天国の親父に見守られていたのかもしれない。
合掌。
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