スキーレーサー兼サッカーコーチ兼DBA: 2013年3月アーカイブ

昨年のNHK杯とジュニオリのGSは149cm。
今年のNHK杯は156cm。

同じ学年の他の選手と比べ10cm程度短い板を使っていたのは、
この年代で身に着けるべき、
・スキー操作
・ポジション
・ライン取り
これらをしっかり出来るようにするため。

しかし、長野県で開催される大会はインターバルも振り幅も
長い板に有利なセットが多く、普段の練習の時に比べて
待ってしまって動きが止まる事が多かった。



先日のエコーバレー・スーパーGで、昨年スーパーG用として用意した
3年前の170cmの板を使った際、アップの滑りは普段と全く変わり無い
長さを感じさせないキュンキュン滑り。

ひょっとして、長い板でも扱えるのか?
と思い、次のロイヤルのナイターから163cmを持ち出す。
156cmと比べてどう? と聞いても  「ゼンゼン同じ」
あれー?

じゃー170cmを・・・ って、一気に上げすぎだと思ったけど、
170cmの板滑るので、
エコーのサンライズのいつものGSのセットに持ち込んだらどうなんだろ?
まーベシャベシャ雪で板走らないだろうからいいっか。 

で、早速一昨日から試し履き。
そして昨日の練習ではタイム計測も行ったので比較してみた。
雪面も下から硬いのが出てきて後半キチット走る雪。

そんな中163cmと比べたら結果は歴然。  ゼンゼン速い。 あれま。

でも、よくあの振ったセットに対応してるな  と思ったら、
ちゃんと前半で振って合わせて入ってる。
ちょっと後半長く乗ったり、後ろに残ったりする部分もあるけど、
それもこのセットへの対応の範囲内だろう。

サムネイル
緩斜面でいつもより板が走るから、「あっやべっ!」とか言いながら楽しんでる。
一生ママに 「23秒切ったらクッキーアゲル」 と言われて何本フルアタックしたのか。
結局0.04届かず終了。(クッキーはオマケでもらったけどね)
ただ、長い板が要求するアジリティーや速さに、身体が悲鳴を上げ始めたので終了。
その性能を出してしまうと、小学生には負担の多い長さなのだろう。

川村さん曰く、
ジュニオリは北海道のセッターだろうから163cmも用意した方が良いかな。
ただ170cmも普通に板動かせているから問題なし。

まーいずれ長い板や大きなRに対応していかなければいけないのだけれど、
ターン前半がきちんと作れているなら、このまま伸ばしても良いのかもしれない。

ジュニオリは板5台持参ですかね。。。
白馬少年が終了した途端に、インフルエンザ+胃腸炎で
1週間寝込んで2週間練習お休みだったマハル。
40度近い高熱で体重が2Kg落ちたけど、寝てばっかりで運動して無いから
身長は2cm伸びたらしい。
その間にはJapan-Cupのキャンセルもあり、
U-14の先輩たちとの戦いを楽しみにしていたのがちょっと残念。
でも、サポートする側としては、苗場迄の車移動が無くなったのと、
ブーツを履く機会が減ったことで足の霜焼けが治ったりして、
良かった面もあった。

練習再開後は、体力が回復するまでは滑走本数を減らし、身長が伸びた事による
オスグットにも気使ってゆっくりとコンディションが戻るのを待ったが、
上手い具合に大会も無く、最後の大きな大会に向け、結果的に骨休みとなった。

滑走出来ない期間を使って、今年モデルの板にサンドペーパーを掛け
WAXが入り易くする対応もしっかりでき、ダイヤモンドやすりを使った
エッジの研磨もルーチンワーク化する事ができた。
DSCN7187.jpg

そして、回復後一発目の大会はエコースーパーG。
かつて、スキー場全部を使ってのダウンヒルが行われていた経緯の
あるスキー場だけに、
関係者のスピード系種目へのこだわりが強く、
今年も昨年の倍近くのコースを用意したが、
マハルが体調を崩していた間の暖気ですっかりコンディションが悪くなって
昨年と同じコースでの開催となってしまったのはとても残念。

スピードトレーニング+スピードレースがモタラス育成年代への
効果は、単なる"慣れ"だけに留まらす、きっと大きな意味が有るのだろう。
そうでなければ、各国のトレーニングへの導入や、有名コーチの皆さんが
薦める訳は無いのだけれど、言われるだけで中々実現できないのも
スピードトレーニング。


サンライズTOPからのSGLコース。
DSCN7233.jpg

選手の背景の三角の頂点部分がゴールでラップは36秒。
本当は、その上の左に細くなって見えなくなる先までを使う予定だった。
後半は緩斜面だろうけど、本来のエコーの硬さなら、相当のスピードになる事は
容易に想像でき、過去には100kmを超えるスピードを記録した事もあったようだ。

是非、来年実現させて欲しい!


結果は、U-14のカテゴリで優勝し、Volklの遠征バックを頂きました。
DSCN7234.jpg


そして、夕方からのSRJCの最終ナイター練習を待っている間に
ショッキングな情報が届く。
楽しみにしていた最後のシリーズ戦とジャイアントのGSがキャンセル。
同じアスリートそして努力を続けてきた育成年代の選手が
夢半ばにしてこの世を去る事になってしまった事は、
本当に悲しく残念でならない。
あの世から、同じ年代を生きた選手たちを見守って欲しいと思う。







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この志賀の大会がキャンセルした事で、
もう一度原点に戻り練習を再開。
週明けには地元の南信Jr.GSLもあり、チームとしての大会も楽しみたい。

そして今月の30,31日は、ジュニアオリンピック。
小学生No.1を決める大会ではあるけれど、
それより大切なのは、
県連や他県の上位選手と数日間練習と生活を共にする事による
この年代が自然吸収するエキスたちだろう。

スポンジのようになんでも吸収していく、この時期だからこそ、
コーチ、保護者は、選りすぐりのエキスを提供してあげることに
注力したいと思う。

そんな中から、必然的に結果は付いて来るものだろう。





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あとは、4月のサッカー選手権(U-15)。
連休前の開催なので、打診してみても

「無理」 の一言。

そっちも困ってるんだよなー。 私コーチだし・・・
次のW-Cupに向け動き出した新生なでしこの初戦の相手は北欧ノルウェイ。
前回優勝メンバーの怪我もあり、新しい選手の発掘の機会となるよていだった
アルガルベ杯初戦。

しかし、メンバーを多く変えすぎ、核となる選手を残してもいつものなでしこらしい
綺麗なパス回しは実現できなかった。

それでも、後半から出場したヤングなでしこの田中陽子は、フル代表のレベルでも
十分に機能するだろう事が確認できた。
一番気になるフィジカルの違いを、持ち前のテクニックでカバーする。
ボランチというテレビの画面にはあまり映らないポジションのはずが、
常にアップダウンを繰り返し、画面の端を出たり入ったり。
ボールコントロールも素晴らしく、相手のプレッシャーが来る前にボールをさばいてしまう。
DF面でも、的確に足を出し、相手を自由にさせない。

やはり、この年代の選手達はそれ以上の年代の選手とは別格なようだ。
いっきに、ヤングなでしこに切り替えるのは難しいだろうが、
今回召集されているヤングなでしこの他の選手のプレーも早く見てみたいと思った。

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今は雪上ばっかりのマハルだが、
20日のナイター最終練習日以降の水金のナイターはサッカーに変えていく必要がある。
今年から中学生となるマハルは4月末のU-15の選手権にむけて
こちらも上げていくつもり。

春先の雪の限られた練習も必要だけど、怪我をし易いのもこの時期。
早めにサッカーと共存させ、今後発生するだろうクラムジーを最低限に抑えたいと思う。

DSCN7188.jpg

信毎杯と中日杯。
昨年より連戦となったこの大会。

やっときた感のある、1戦以来のGS。
今年は妙にSLが多いシリーズ戦で、
各チームもコーチもSLを多めに練習メニューを組んできたと思う。
しかし、どうなんだろう。SL。
多すぎる気がする。
ジュニオリのK1種目にもSLは無い。
何故、SLでは無くて、CBを大会種目にしたのか。
過去に十分議論した結果だったのではないかな。

長期的な視点から、この年代の選手が今会得すべき必要な技術を考えたら、
GSとCB中心にした方が良いのでは無いだろうか。
SLばっかりで、調子を崩した選手もいるようだ。
そして最終戦もSL。なんだかなー。


さて、金曜日の大雨の後、適度な寒波でそこそこ固くなった岩岳のかもしかコースで行われた。
SANのシリーズ戦第5戦となる信毎杯。

ジャガイモが出るか出ないか微妙な状況だったが、
最終走者になっても殆ど荒れない固いバーンに仕上がった。

かもしかのコースは、スタートから段々と狭くなる中斜面からS字カーブを経て、
最後の急斜面に飛び込んで行くテクニカルなコース。
数旗門先の自分の滑走コースが見えない場所が2箇所あり、
狭くなるコースによる圧迫感に負けない様、ここのライン取りをきちんと読んでおく事が大事。
あとは急斜面の手前のS字部分も、無難にコナス対応では上位を狙っては行けない。
更に最後の急斜面は実は6旗門程度で残りはゴールまで中緩斜面が続く。
ここに照準を合わせWAXと長い板をチョイスする選択肢もあるだろう。


結果は2位に1秒以上を付けるぶっちぎり。
硬いバーンでこそ威力を発揮する、ターン前半の捕えの早い「損して得する滑り」なり。
更にセットが難しくなればこの滑り方は威力を発揮する。
今年も志賀のGSが楽しみだ。


翌日は、日差しが出た分、斜面が緩んで来たがそれほど気になる荒れではない。
しかし出走順位が21番。
ここから捲くるのはどうだろう。と思ったがアッサリ優勝。
でもやはり、2位とのタイム差は少ない。
コース終盤の雪面の緩みで、板が走らなくなったのだろう。
156cmR14の限界を感じる。
163cmの板でもそろそろ良いだろう。
本人は練習では何の違和感も無く履きこなすので、あとは板の滑りの改善だけ。
ジュニオリに向けた親父の課題。
あそこの斜面も中緩斜面が多いんだよな。



さて信毎杯で、SRJCからは2名の選手がジュニオリ参加資格を獲得。
アルペンサポートでは計4名の選手が本大会に進める事になった。

信毎杯の夜は、宿泊先の 岳園荘 で、コーチ2人で祝杯。
CP0306.jpg

今年もアルペンの聖地かもい岳。その所以を再確認しに行きたいと思う。

参加する選手・コーチも、県連で同じゲートを滑ることで、
いつもは大会で競い合うだけの選手たちだが、
お互いの滑りを見て学び、良い部分を沢山吸収して欲しいと思う。

そして、楽しい素敵な思い出も沢山作って欲しい。
その為に我々コーチがすべき事。
勝つだけじゃなく育成年代の選手の為のコーチングを心がけよう。

全ては、プレイヤーズ・ファースト。

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