今週も熊の湯 スキーのコーチについて

今週も熊の湯に入った。今シーズン2日目。スキーは3人ともSLをチョイス。
理由は、ゲレンデの混雑にある。

WAXは、マハルはホルメン赤、貴晴がCH7、私もCH7
フッ素は入っていないが、特に滑らない事も無く。問題なし。
帰宅後のベースバーンも確認出来なかった。
雪が柔らかいせいもあるのだろうが、先シーズンは必ず真っ白になったELITE-Sは
エッジ部分に若干の毛羽が確認出来るが、ベースが効いていると思われる。よしよし。

練習内容は、午前中は低速。ずらし専門。
ズラス事と、切る事の違いを意識的に行わせる事と、その際に感じる足裏感覚と、
身体バランス感覚を得ること。

低速でずらすことで、バランス幅は非常に狭くなるが、トレーニングの成果が出ていた。
左右バランスもさることながら、前後バランスが難しい。
バランスというより、乗る位置。
低速でずらすには、乗る位置が悪いとスキーは回らない。
そんな中で、マハルの乗る位置は確かに何か違う気がした。初めてなるほどと思った。
前に乗る・・・それだけでは無い気がする。何か常に安定感みたいなものを感じる。
うーん。これは私も勉強になるなー。貴晴も何か感じているかもしれない。

もう少しで午前中のトレーニングを終わりにしようと思っていた時、それは起こった。
貴晴の後ろから、GSLの高速トレーニングをしているジュニアが突っ込んできたのだ。
2人が転んだところに、大人の1人も突っ込み3人で転倒している。

一番被害が大きいのが貴晴だ。左目の上下をすりむいて、腫れ上がっている。
恐らく転んでゴーグルが外れる際に摺ったものだろう。可愛そうに泣いている。
あとの2人は幸い怪我はなさそうだ。

突っ込んできた少年に、「こんな混んでいるゲレンデで高速トレーニングは無茶だ!」と言った。
少年は「はい、すいません」と言っているが、はっきり言ってこの少年には罪は無い。
悪いのは、こんなトレーニングをさせているコーチだ!
リフト降り場の近くにそれは確認出来た。
きちんと、意見を主張すべきか? 迷った(今も迷っている)が、結局言わなかった。
そこで文句を言って、更に気分を悪くしたくなかった からだ。

記録に留める為に、どんなトレーニングをしていたか記しておこう。
ゲレンデは非常に混んでいる。コース幅は狭い。
その上、SAJのデモが専門員を指導している団体が端で幾つも低速トレーニングをしている。
バーンは、積雪量が不足しているため、ピステンは掛けられず、不規則なコブが無数にある。
直線的に行けば、コブに跳ね飛ばされないよう、膝の抱え込み送り出しを常に行わなければならない。その間を、バトンのようなものを両手で持たせて、GSLの高速トレーニングをしているのだ。

案の定、バトンをもったスキルの無い少年たちは、コブに飛ばされ、スキーを制御できずにいた。
そんなうちの一人が突っ込んだのだ。
貴晴曰く 「ターン中に又の間からスキーが出てきた」 だそうだ。

スキーのコーチは、全てではないだろうが、ひどいコーチが多い。
きっと、レーシングキャンプとかで、何人も連れてきているんだろう。大人のような子から
子供まで。(実際大人も居たようだ)
それを全部同じメニューで一人で対応していた。
レベルも違えば、スキルも違う。体調だって違うし、気分や精神的部分も違うだろう。
それを、全部まとめて、バトンもって、行けー! であるからタマラナイ。
預けている親だって、あの状況を見たら考えるだろう。
そりゃと遠方から来て日程的に詰まっているかもしれないし、レースが近いのかもしれないが、
一歩間違えば死亡事故だってありうる。

スキーの場合、ジュニアのコーチの資格をきちんとSAJなりが整備しない限りだめだろう。
大会のスタートハウスの横で平気でタバコをすうコーチ。
集合が遅かったことを怒鳴り散らすコーチ。
大混雑の中をバトンを両手に持たせて特攻を繰り返えさせるコーチ・・・。
・・・

少なくとも、サッカーのコーチにはこんな人たちは居ない。

自分のためのコーチではだめなのだ。
「コーチはその少年少女の未来に触れている」 思いを新たにした。

午後2時過ぎからゲレンデは空き始めた。
ここからは高速トレーニングも可能だ。
午前中、まんじりとした思いで低速トレーニングに耐えた身体が目覚める。
ターンは自在だ。すれていること。切れていること。
コブに飛ばされないように、コブの向こう側でトップを下げる事。
足裏からの感覚が鋭い。
状態のバランスも水を得た魚だ。

同じように、このときを待っていたコーチが高速系トレーニングを開始していた。
うまい! 父親と思われる方はきっと、相当の使い手。
子供2人(うちと同じ組み合わせだー)も、年齢以上のすべりをし、私たちを注目させた。

最後に、あるべき姿をみて少しほっとしてゲレンデを後にした。空いているからといって、
身体は疲れている。無理はいけない。

追伸、貴晴の怪我はたいしたこと無かった。しかし、K2のSLがヤラレテいた。
板は買い換えられる。





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このページは、スキーレーサー兼サッカーコーチ兼DBAが2009年11月30日 20:38に書いたブログ記事です。

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