2014年2月アーカイブ

K2,K1の連続4日間のコーチ対応。
水曜日の前日コース開放から数えれば5日間岩岳に居た事になり、
傍から見れば、スキーコーチで食ってるように思うだろうけど、
実はITエンジニア。

金曜日には、マハルの2本目の立て替えのタイミングでエラーの連絡が入り、
インスペクションの間に状況を解析し、IBMとのやり取りを指示してから、
スタートWAXを入れに行き、ゴールを確認してからまたPCに張り付く。
K1のTCMの間にも連絡が入り、皆が帰った駐車場でポツンと停まった車で仕事。
トラブルが解決したのは夜の8:00を過ぎていた。

まー、以前の契約に比べれば、SLAの縛りが無い分、
精神的に追い込まれることは無いから随分とマシになったが、
なんで、このタイミングかな。。。

さて、K2 2連戦(SL,GS)
SLは覚醒中で、どんどん結果が伴ってきているが、
1本目はラップに2秒以内に付け3位。
30番フリップで何処まで上位に迫れるか と期待したら1つ捲くられて4位で終了。

「4位で十分」 
「下手に攻めてJOCに向けポイント取れないほうが痛い」
「1本目の結果で状況を判断し2本目は流した」 

と言う。
こっちの期待に反して、先を見据えて冷静に判断している。。。
CP0213.jpg

かもしかコースは積雪量が少ない割りに、以前に緩んだ時の氷が
黒く光って直ぐ下に隠れていて、中々良いバーンだった。

翌日は、若干の降雪があった物の、前日と変わらず硬いバーン。

「白馬のGSは勝てると思う」

事前予告通りに行くのかどうかという心配を他所に、
圧倒的なスピードでゴールラインを駆け抜ける。
他の選手とは明らかに違うエッジングの速さと内傾角。
2位の選手に2秒差を付ける55秒台を表示した掲示板に、
ゴール付近からはどよめきに似た歓声が起きる。

「一個ゲート飛ばしたかも?」なんて言ってる。
「2本目が揃えばホンモンダヨ」  男子選手からの声が掛かった。

インペの間にシステムトラブルを対応して、
下から見る2本目のセットは・・・・・ なんじゃこれ。
かもしかのコースは、自身の選手の時も含め十何回か対応しているが、
こんなトリッキーなセット見たことない。

急斜面の入り口は、ギルランデ風にプレターンを入れさせてから落とし込んであり、
その先も素直なオープンは数旗門で、縦に突っ込ませて左に振ってダブルゲート。
何らかの意図を感じるゲートだった。まーそれも良し。

「あのギルランデの所どうやって対応するんだ」 と聞けば、
「判んない、行ってみて決める」 だって、嘘だろ!

2本目。
群馬のエースがタイムを伸ばして59秒台。
山の内の選手もアグレッシブな滑り、菅平の選手も同じく59秒台。
さてマハル。
このトリッキーなセットにあのスピードでどう対応するか。
フリップ30で、30番スタート。
いつものように、谷に身体を投げ出し、ターン前半が長く鋭い突っ込み。
後からビデオで見れば、急斜面のインターバルの狭い部分は、
前半に振って狙いを付ける滑りを、状況に併せて使い分けて滑っている。
これもエコーの急斜面トレーニングの成果なんだな。きっと。

2本目もラップ。2位に1秒差。

完全優勝。圧倒的。 ホンとすげー奴。

2647.jpg



ところで、今回の岩岳は、ここからが大変。
K2のレースが終わった位から聞こえてくる南信大雪のニュース。

かみさんの車にマハルを渡して車中泊。
上雪のはずが、北部でも大雪に。
K1レース又も雪。 それも大雪。

ゲートセットとは別に排雪隊として184cmのフリーライドのManbaが大活躍。
レース中もレンチよりスコップの出番が多い。

K1GSは男女とも、仲良しの選手が優勝し、2人ともJOC出場決定!
CP0215_1.jpg

CP0215_2.jpg
気分爽快は車中泊のはずが、日曜日の帰りが心配となり始める。

最終日の中日杯は漸く太陽が顔を出し、暑いくらいの陽気となって、
コースも荒れ始める。

そんな中、今年からSRJCに入った姉妹の初の公式戦コーチ対応。

とっても練習熱心で、とにかくスキーが大好きな二人。

なんとか、気持ちよく大会を経験させてやりたくて、
5日目の疲労や、帰りの心配も忘れて頑張りました。
結果。二人とも無事ゴールしてとっても嬉しそう!

帰りの道は、ブログに書くのも嫌になるほど大変だったけど、
充実した5日間だったな。




初の全中。何から書いて良いか迷うけれど、
思いつく項目として上げれば以下の4つ。
・SLの目覚め
・今季初の緊張
・極端な天候
・風邪に掛かる(親父)
こんな所か。

どうもSLの目覚めは本物のようだ。
「早い方向付けと短いエッジング」がもたらす
ターン後半の板の走りが際立って来た。

内手の使い方が良くなり、事前の練習では大人の滑りに
成ってきていたようだったが、本番ではどうなんだろうと思っていた。

内容は、気温10度という異常な暖かさで、締まったバーンも緩み始める。
本命2人が転倒で居なくなるレースとなってしまったが、
長野県選手の優勝と入賞もあり、結果はまずまず。

マハルは1本目57番スタートから、緩斜面への繋ぎ部分で
サーカス並みのリカバリ2発カマシて大失速したものの、
28番のリバースギリギリに食い込む運を持ち、

「思いっきり捲ってやる!」

と言って上がっていった2本目も、
スタートから見えない前半部分で空中に大きく舞ったようだが、
緩斜面は誰より速いスピードで駆け抜け、ラップから1秒以内の5位のタイム。

結果14位で来年の枠に貢献できて一安心。
体重差があるからなー と考えていたSLだったが、
中々楽しませてもらえる種目になってきた。

S__16949250.jpg

GSの大会は強風で横殴りの雪と極寒の中行われた。

このレースに至り、今季初めて緊張を味わったようだ。
いつものGSの滑りは全く出来なかった。

急斜面入り口で、旗門に内手が掛かったのだろうか、
思いっきり身体が回った状態で視界に現れてから、
幾度となく修正を試みるも、
エッジが掛からずターン後半のエッジングになってしまう。
ここに来て戸倉のハードバーンの餌食になってしまう。
特に右足のトップから足元のエッジが甘かったのか、
ターン前半で捕えても板が入ってこないのが良くわかった。

このタイム差だとリバースは難しいとは思ったが、
車に戻ってファイルで切れるエッジを作りだし2本目に備える。
するとなんと、今回も運よく29番でリバースに入る。

しかし、2本目のインスペクションで降りてきた時に板を渡した時の雰囲気は
ゴーグルで表情を隠し、いつもの元気が無い。
「おい、2本目はラップ取るんだろ!」というコーチの声も聞いているのかどうか・・・。

そして、天候が更に安定しない。
強風によるホワイトアウトも何度か発生し、
ゴール付近にいても寒さで具合が悪くなってきた。(既に親父風邪ひき始め)

きっとスタートハウスで2番スタートで人より先にフルワンになり、
寒さで震えているのかもしれないと想像しはじめたら、

「気持ちも前に持っていけないでいるのかもなー」

とか

「2本目は無くなっても良いかなー」

なんて考え始める風邪引き親父。
そんなこと考えているから、本当に2本目はキャンセル決定。

・・・・・・・・・・

後ろ向きな親父は、実はちょっとホッとしていた。

コースを降りてきたときは悔しくて悔しくて。泣いていたらしい。
やっぱり1本目の失敗を悔やんでいるんだろうなーと思ったら。。。


全く逆。
後から聞いたら、
先生曰く「マハルさん、やる気満々で用意してましたよ」だった。
もー早く滑りたくて、ガンガンに責める気満点だったらしい。

2本目滑れなかった悔し涙だったんだ。
風邪引き親父のよわよわメンタルとは違うのだな。


まー結果は伴わなかったが、間違いなく1段 階段を登った大会となる。
県連のコーチたちとも多くの話をし、県内外に更に友達も増えて
親父の風邪以外は全てプラスだった2014全中が終わった。

このブログを書いているのは5日後の月曜日。
親父もやっと風邪が治ってきて、
シーズン後半に向け 「サポート隊、しっかりしなきゃ」 と思っている。


このアーカイブについて

このページには、2014年2月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2014年1月です。

次のアーカイブは2014年3月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。