スキー場の課題

昨日のナイターゲートはCB。
いつもより30分早く集合し、18時にはゲートをセットし終えたのには理由がある。
川村コーチが、エコーバレーの社長と打ち合わせをする日程が、SRJCの練習と
被ったからだ。
それでも、選手の為にとゲートをセットするだけの時間を割いてくれた。

打ち合わせの内容は、エコーバレーでの練習環境の向上のための、
スキー場への様々なお願いごとが中心だったようだが、
「この際だから、言いたいこと全部言っちゃいましたよ」 という、いつもの調子だったので、
結果が凄く心配だったけど、取りあえず良い方向に向かいそうで一安心。

スキー場もコスト削減や顧客の誘致のためのイベントや割引、
他との差別化など、限られたリソースの中で生き残りを強いられている。

レーシングの練習は、他のスキーヤーとの衝突などを考慮して、
セパレートされた限定エリアで行われる事が多いが、
限られたバーンを、一部のレーサーの為に与えるだけのコストメリットが
見いだせるかどうかがいつも付きまとってしまう。
しかし単にそこだけに捕らわれて考えてしまわず、(目先の利益優先だけでなく)
将来性や地域と共に共存する意識、
そのスキー場ならではの特徴を前面に出した経営が必要だといつも思う。
今、盛んに行われている、何たら無料とか、何たら割引などの消耗戦でなく、
利用者の目線に立ち、原点からサービスを考える時期が既に来ていると思う。

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さて、その筋の経営をした事も無いのに偉そうなことは言えませんが、

昨日の練習のCBのゲートの難易度は、いつもより若干緩め。
多分、川村コーチが不在になるので、選手が滑った後の修正等が無いように
リスクを減らしたセットだったのだと思う。

案の定、1本目のフルアタックから、「今日は調子いい。逆手もバンバン行ける。」との感想。
しかし、セットはCB。
Rの小さなスキーで鋭くエグられる場所は、段々ボブスレーのコースのようになり、
GSパートは、相当のスピードで、掘れに対し縦にスキーを入れる勇気が求められた。

CIMG2206.jpg

スキーを横にして通り過ぎれば、何の問題も無いのだけれど、
中斜面からのGSパートでスピードに載ったままこの溝に縦にスキーを入れれば、
この先の急斜面で振ってあるGSセットは、ピンポールゲームの弾かれた玉のように、
身体を対応させなければならない。

「はいれー」 と叫ぶ一人の保護者の声は、選手たちには届いているのかどうか。
「入れるなら入っているよ」 が本音だろう。

しかし、練習だから失敗出来るのだし、
失敗するから考え、失敗するから身体も覚えていく。
チャレンジする事からしか得られないものたちだ。

練習が終わってからのフリー2本は、突っ込んで行った選手たちだけは、
いつものフリーとは異なったはず。
スキーの返りも走りも、自分の想定内のレベルが高まったはずだ。




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このページは、スキーレーサー兼サッカーコーチ兼DBAが2013年1月31日 20:51に書いたブログ記事です。

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