コーチの役割

日曜日のサッカーの練習の際、
選手同士の喧嘩があった。

私は、大声で「やめろ!」と一喝。
原因は4年生の選手が5年生を馬鹿にした事が原因のようだった。
しかし、手を出したのは5年生だと言う。
だが、私は躊躇無く4年生に反省を促せ、謝らせた。

4年生を叱ったのには理由がある。
その日のメニューは、SAQトレーニングをメインとしたアップ。
SAQで言うミラードリル+ボールタッチ。

単なるミラードリルだけなら、ゆっくりでも、なんとか相手に併せてやっていけるが、
ボールが入るとそうはいかない。
足元のボールを運びながら、左右のコーンに触りに行かなければならない。

このトレーニングは、足元のボールタッチを疎かにしてきた選手たちには、
全くどうにもならないようだった。その選手たちが4年生の数名。(喧嘩したのかこの内に一人)
上手く出来ないから、だらだらと時間を過ごし、サッカーとは関係の無い事を始める。

真面目に練習している3年生も、この4年生を見ている。
良い状況では無かった。

そこに、喧嘩が起こった。
「これからミニゲーム。ビブスを配って!」と依頼したのが4年生。この後に喧嘩が起きたのだが、
先ほどの4年生は、いやな練習が終わって、待ってましたと調子に乗ったのだろう。

真面目に練習していた5年生からみれば、「なんだ、練習もしないくせに」 となったのかもしれない。

「コーチは、学校の先生じゃ無いんだからな!」 と言った。

事実、小学校の担任のように、四六時中一緒にいるわけではなく、週末に顔を合わせるだけの
選手たち全てに先生のような、関わり方は出来ない。
練習だって、らやない選手は試合で使われないだけでなく、練習中もコーチングする対象から
外してしまっても仕方が無い事だろう。コーチの資源は有限なのだ。

4年生の保護者には、練習後に話をしました。
「今日は強く怒りました」 と。
保護者の皆さんは、「うちの子が、喧嘩したんでしょうか?」 と言う。
「そうではないが、その原因を作り出した一人です」 と伝えた。

意味が解らない様子だった。なんでうちの子が怒られるのだろう・・・と思っているだろうな。


終わりの挨拶のとき、
「皆の中で、サッカーが上手くなりたいと思って練習している人!」と聞いてみた。
やはり、該当選手の手の上がりは遅い。

「いいか、サッカーを楽しむ権利は皆にあるけど、
上手くなりたい選手を邪魔する権利は無いんだぞ!」 

・・・邪魔しているとは思っていないのだろうけど・・・。

サッカー少年団は、学校では無い!
「こんな子でも、サッカーやらせればなんとかなるかもしれない」 なんて言う気持ちで、
ただ、預けてもらっても困る。
預けて見たのなら、その事について、もっと子どもと話をして貰いたい。
「今日の練習はどうだった?コーチはなんだって?」
そして時には、練習を実際に見て欲しい。
つまらなそうにしていたり、サボっている様な事が目に付いたら、
やはり話をしてもらいたいものだ。
その上で、コーチと話をしたりして解決できる所は解決し、諦める事だって必要かもしれない。

親子がきちんとサッカーに関わっていけば、きっと選手だって練習に身が入り、
技術向上だって望めるはずなのだ。

・・・・・ 半分以上愚痴だなー。   駄目コーチ。



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このページは、スキーレーサー兼サッカーコーチ兼DBAが2011年8月30日 16:24に書いたブログ記事です。

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